腸と脳のシナプス/025
- 真一 松田
- 2025年12月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2 日前

腸内細菌の研究が進み、人の心身の状態を決めている中心が、従来考えられてきた「脳」だけではないことが明らかになってきました。
むしろ、腸が先に状態をつくり、脳がそれを後から認識しているという考え方のほうが現実に近い場面が多い。
緊張でお腹が固くなる、疲労時に甘味を求める、環境の変化で食欲が変わるなどなど。
こうした身近な反応はすべて、腸と脳が常にやり取りしていることの表れと言われています。
感情形成に関わるセロトニンの大半は腸でつくられ、免疫や炎症の調整にも腸内細菌が深く関わっていて。 思考より先に身体の状態が決まっている、という感覚はあながち間違いではないようです。
玄米が身体に合いやすいと言われるのも、この仕組みと関係していて。
玄米は未精製である分、食物繊維、ビタミン、ミネラルが丸ごと残っており、腸内細菌のエサになる成分が豊富です。
食物繊維が発酵して生まれる短鎖脂肪酸は腸の環境を整え、結果的に精神面にも影響を与えるとされ、玄米食で「落ち着く」という実感は、単なる感覚ではなく、身体の反応に裏づけがあると考えられています。
カフェ の料理でも、味と同じくらい「身体へのアプローチ」を大切にしています。
自然のリズムで育った野菜や、加工度の低い食材、発酵の力を借りた調味を選ぶのはそのため。
腸が無理なく受け取れる食事は、劇的な変化ではなくても、呼吸の深さや集中のしやすさなど、生活の基盤に関わる部分に影響すると考えています。
食事を「整える手段」として捉えることは、これからもっと重要になると思う。
玄米を選ぶこと、野菜をしっかり噛むこと、素材本来の味を活かすこと。
どれも特別ではないが、腸の状態を安定させるという点では確かな意味がある。
身体が調子いいと、思考や判断も自然と落ち着いていく。
日常の質を決めているのは、こうしたごく基本的な部分なのだと思う。
僕らの食事が、その土台づくりの一助になれば十分だと考えています。

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