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定義/020


カフェという業態の魅力はその自由度の高さだと思います。

提供するものはその人の自由。

旅先で経験したものや小さい頃から口にしているもの、数日前に食べて美味しいと思ったものをメニューにオンする事も可能。

つまりそこで従事する人の個性が出しやすい業態です。

個性を薄くする面倒な定義はなく、その柔軟なスタイルが性格にあっているなと感じています。



しかし、これらは私たち提供する側の意見であり、利用する側はこの業種にどのような価値と必要性を感じているのか?

実はアースツリーカフェが成り立っている要素はそこにあり、それを因数分解していくことが今後の私たちに必要なのではないかと考えています。

「来店動機」という要素を分解してみると一般的には「立地や食事や価格」といったところになるが、ウチを利用してくれる方に当てはめてみてもピンときません。

個性あるお店のはずなので、自分を大切にしていたり冒険心だったり独自の魅力を持つ方が多いとうのが印象です。

そのような多彩な方が来てくれる理由とは?


・立地やナチュラルなスタッフというアセット。

・お客様同士が交流する場面やイベント情報も身近にもあるインタラクティブな要素。

・これらを試すための試着室のような空間。

・クリエイティブな発想が生まれる仕事場。(個性的な内装)

・仕事場で身体に負担をかけない食事やドリンクやケーキが用意されている。

・エネルギー高めの方から質の良いエネルギーをもらえる。


ざっと分解してみるとこんな感じがあげられる。

これっておそらく潜在的な部分にあるもので、みんな顕在的な意識はしていない。

この要素をアースツリーだけの体験なんだととらえてみたら、新しい価値が生み出せるのではないか?

無意識の中にある欲求を少し満たす事ができないかな?

若い頃にバギーやNY系のブランドを着て渋谷のレコードショップに行き空間に溶け込んでいた当時の感覚を思い出します。

レコードを買うだけではない、別の価値がそこにはありました。

若い僕らの未熟な無意識が一瞬で満たされる感覚です。


カフェにはパソコン一つでノマドのように仕事をする人から子連れの方まで多様な人が日常として訪れます。

みなさんを満たすものは豪華なものでもなく、これら日常の動線上にあるものの質をあげ無意識に心地よいと思わせる事が大切です。

そして、それがアースツリーに求められる事なのだと気づきます。


僕らにしかできない事を再定義してみようと思いました。

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