
ナチュラルワインという言葉はもう日本でも市民権を得たと思います。
居酒屋でも普通に見かけるようにもなりました。
「美味しい」概念が新しい感覚にシフトしていっています。
多くの人がSNSなどを通して、自身にとって意味のある美意識ある精神的満足を高める消費を始めていいる結果なのだと思います。
アースツリーも創業してから今まで、誰かの精神的満足を高める何かを色々な手段で提供してきました。
その主軸になるのが「本当の楽しさと味わい」です。
このナチュラルなワインの世界にはその本質がギュッと詰まっていると思いました。
これは是非皆さんと共有したいと思い酒販免許をすぐに取得して、ナチュラルなワインだけを販売するコーナーを店内に設けました。
おかげさまでたくさんの方と共有できていて、とても嬉しい限りです。
そこで、そのワインの世界についてもう少し深く掘っていき、その複雑な自然レベルをみなさんと楽しんでいこうと決めました。
僕も生産者では無いので、スクールなどで学んだ事をシェアしていく形ですが一緒に世界観を知れればと思います。
ナチュラルワインの魅力について3つあげるとすると。
1、味わい・・・美味しい、個性的、新しい、懐かしい
2、フィロソフィー・・・生産者への共感、ワインの本質、テロワール
3、倫理観・・・持続可能な農業を支持
全てがサークル状に繋がりあい、
一つも欠かす事のできない複雑かつ奥深い世界があります。
そもそもナチュラルワインって? を簡単に説明すると
「ナチュラル」=「自然」なワイン?
このワインにとっての「自然」とは?
1、葡萄が育つ気候風土
2、ワインが作られる環境(手作業か機械か、汚い環境かなど)
3、葡萄を育て、ワインを作る人の個性
完全に自然任せでは良い環境は作られないとも言われています。
最低限の人の介入も必要で、ここが個性にもなる。 人も自然の一部という考え。
つまりナチュラルワインとは「気候風土、生き物、文化、人の個性」など、あらゆる自然を映し出す自然の産物。
これら世界観で作られるワインの特徴は?
・色や香、味のバリエーションがとても豊か。
エチケット(ラベル)もとても個性的でアーティスティック。
土壌や気候、土地ならではの品種、ヴィンテージ、醸造方法、作り手の個性、これらが表現されている。
基本的に大量生産ではないので、ヴィンテージごとに味が変わるのも小規模生産ならではの楽しみであり、その年の気候など、自然の流れがワイン反映される。
・機械などを入れず、丁寧に熟成度を一つ一つ確認して作り手の判断で収穫を決める。
ここは熟練の職人直感に委ねられるので、どのような表現にするのかその年や世の中の状況に合わせることもできる。
アルコール度数もこの時の葡萄の糖度によって変わります。
葡萄の糖度とアルコール度数は密接に関係しています。
基本的にワインの発酵は、酵母が葡萄果汁に含まれる糖を消費して、アルコールと二酸化炭素に変えるプロセスがあります。
一般的にブドウ糖度(Brix)1度につき約0.55~0.6 パーセントのアルコールが生成されます。
糖度24度だとだいたいアルコール度数12パーセントくらいのワインができる計算です。
ナチュラルな作り手にとってはここのプロセスが非常に重要であると言います。
クラシックのように補糖を行なわない為に、葡萄本来の糖度がアルコール度数を決めるからです。
この収穫時の糖度は完熟度合いによって変化します。
行きすぎれば甘く重いワインに、早すぎると酸の強すぎるワインになります。
この完熟と酸のバランスが取れたタイミングで収穫する事がとても大切と言われています。
この後の醸造過程でさらに生産者や土地の個性を抱かせていくのですが、この入り口にあたる「収穫」もとても重要なファクターの一つです。
冷涼と温暖地域、土地の質、醸造過程など様々なものが要因となって、同じ品種の葡萄を使ったとしても全然異なる味がするものナチュラルワインの魅力ですが、まずはこの収穫の想像してみるのも楽しみ方の一つです。
味覚以外の感覚を知る事ができるはずです。
ではでは。
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